音楽と電子書籍が決定的に違う4つの点

Share このエントリーをはてなブックマークに追加

音楽コンテンツと電子書籍は何が違うか?

4回に渡って、電子書籍について考察をしてみたが、先にデジタル化した音楽コンテンツとは何が違うだろうか?追記として、少し考えてみたい。


CD(デジタル)化された音楽とナップスター
映画「ソーシャルネットワーク」は見ただろうか?この映画では、ファイル共有ソフトであるナップスターの創業者ショーン・パーカーが登場しており、こんな発言をしている。

「やつら(音楽業界)は確かに裁判には勝った。だが、見て見ろ、CDの売り上げはどうなった?」

この発言には、音楽業界(ここでは既得権益者)がショーン・パーカーに破れ、デジタル化へ歩まざるを得なくなった事実を物語っている。

電子書籍の未来について考える(4/4) 生まれるビジネス

Share このエントリーをはてなブックマークに追加

これまで3回に渡って、電子書籍の現状・変化・未来について考察を続けてきたが、最後の回では、新たに生まれるであろうビジネスについて考察をしてみたい。電子書籍という市場はまだ生まれたばかりであり、新しいサービスや市場が生まれるチャンスがあちこちに転がっているはずだ。

市場機会はどこにあるか?

まずは、どの辺りにチャンスがありそうかをまとめてみたい。

市場を分類してみる
電子書籍市場には、ごくごく簡単に分類すると以下のようなプレイヤーが存在している。


基本的には上記のプレーヤーが中心におり、周辺にプロモーションや関連産業(電子書籍化のためのソフト開発者など)を立ち上げる事業者が取り囲むイメージだ。